環境水直接浄化方式
● 河川内直接浄化方式
河川内直接浄化方式は、河川の流水部に直接炭素繊維浄化装置を設置します。汚濁水が流れにて炭素繊維設置域で炭素繊維生物膜に接触することにより水質浄化を図ります。
河川本流部に設置する本流部設置方式と、河川内を仕切り炭素繊維接触池を設けて設置する接触池設置方式とがあります。 |
![]() |
本流部設置方式 |
![]() |
接触池設置方式 |
流入水浄化方式は、河川あるいは湖沼に流入する小川や排水路、湿原よりの流入水などを浄化するために浄化池などを設けて炭素繊維浄化装置を設置します。汚濁水が浄化池にて炭素繊維生物膜に接触することにより水質浄化を図ります。
河川本流や湖沼への汚濁水流入を防ぐために、流入前に浄化池を設けて、滞留時間をとることにより安定した浄化効果が期待できます。 |
![]() |
流入水浄化方式 |
● 分離方式(河川、閉鎖性水域共通)
分離方式は、水域より一定の水量を分離して水域外に設けた浄化槽内に炭素繊維水質浄化装置を設置します。汚濁水が浄化槽内にて炭素繊維生物膜に接触することにより水質浄化を図ります。浄化槽内は、流入水量の制御が可能であり土砂やゴミの流入を抑えられることから、安定した水質浄化が可能です。必要に応じて取水施設や導水管、流入施設、流出施設、放流施設を設けます。 |
![]() |
分離方式直接浄化施設の施設構成と浄化フロー |
![]() |
分離方式直接浄化施設(河川)概念図 |
![]() |
簡易分離方式直接浄化施設(河川)概念図 |
![]() |
接触酸化槽 断面図 |
● 湖沼内直接浄化方式
● 海域直接浄化方式
特定の水質汚濁発生源に対して、あるいは特定の施設に対する汚濁防止対策として、炭素繊維汚濁防止装置を汚濁源との間に設置することにより海洋汚濁防止を図ります。 |
炭素繊維人工海藻ミラカーボン(通称:ミラコンブ)による海の森づくり |
![]() |
海域浄化概念図 |
![]() |
伏せ図 |
![]() |
断面図 |
海域炭素繊維水質浄化装置 |
出典元 「炭素繊維水利用技術設計指針 ―環境水編―」 |