CARBON FIBER MAKE WATER METHOD ASSOCIATION
炭素繊維水利用工法研究会

新会長挨拶

 この度、小島昭前会長の辞任に伴い、総会にて会員皆さまに推挙され後任として会長に就任いたしました。責任の重さに身の引き締まる思いでいっぱいでございますが、研究会の発展に貢献する所存でございます。
 当研究会は、小島昭前会長の研究成果である炭素繊維水質浄化材の普及、事業化を主目的に平成19年に設立され、平成21年3月に内閣府より特定非営利活動法人として認定を受けたまだ新しい団体です。炭素繊維による水質浄化技術は、社会的認識の高まりにより公共事業等への採用、中国をはじめとした海外での普及が始まりました。これも、ひとえに小島前会長のご尽力による賜であり、この多大な貢献に対しまして改めて敬意と感謝を表する次第であります。しかし、当研究会の抱える課題は多く、小島前会長には引き続きのご指導を賜りたく、顧問として就任をお願いいたしました。

 さて、昨今の水環境は、国内においては法規制や水処理技術の進歩により、産業界や生活からの排水は一定の基準を満たし、河川等の水質改善は図られてきました。しかし、ノンポイントからの汚濁原因により、閉鎖性水域ではまだまだ環境基準を満たすことができません。また、さらなる排出基準の規制強化により既存の排水処理施設の機能向上が求められています。海外においては、途上国を中心に経済発展を優先とした政策により、水環境は大きな負担を強いられ、劣悪な環境に陥り一部では安全で衛生的な飲料水をも確保できない状態になっています。
 このような現状に対し、炭素繊維水利用技術は、より一層の貢献を果たすべく、新たなステージに入っていると考えられます。さらなる研究開発により、炭素繊維水利用技術の向上が必要であり、標準化による設計方法・施工方法の確立、生産体制・販売組織の強化など、多くの課題が山積しているため、当研究会の役割は益々重要なものとなります。
 私は、この炭素繊維水利用工法研究会の会長として「炭素繊維による水質浄化と生態系の保全」による地球環境の改善を推進し、そして、それを支える「共感と信頼」を基本的な理念として、行動してまいりたいと考えています。

 炭素繊維による水質浄化は、多様な利点と価値観により、「環境」と「経済」を両立させてくれる水利用技術でなければならず、そして、それを担うためには情報発信と、内外に開かれた活力と魅力ある組織と志が必要です。
 当研究会は、そうした志を高く掲げ、会員の皆さま、事務局一同が、心を合わせ、力を合わせて、諸課題を乗り越え、炭素繊維による水利用技術が、水環境改善への新たな発展への道を切り拓く先頭に立ちたいと願っています。

 会員の皆様のなお一層のご指導、ご鞭撻をお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

会 長 小暮 幸雄

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